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[本・(小説)]池永 陽 の記事一覧
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ペダルの向こうへ 
2006.03.26.Sun / 23:58 
ペダルの向こうへ 池永陽/著
ペダルの向こうへ
 池永さんの作品はこれで2作目になる。前回読んだ「でいごの花の下に」は沖縄が舞台になっていたが、こちらも「沖縄」が出てくる。
池永さんは沖縄出身なのかな…と思ったが愛知県の方だった。沖縄に思い入れがあるのかもしれない。
 41歳の相川洋介は若い愛人と過ごしている間に、交通事故で妻は死亡息子は右足膝下を切断されてしまう。その日から息子、隆は心を閉ざしてしまい不登校に。洋介は自分自身への嫌悪感と罪悪感から会社を辞め、隆と向き合う決心をする。二人は母親の故郷、沖縄宮古島へ自転車で旅に出る。宮古島にたどり着くまでに出会う出来事や人々とのふれあいの中で隆は徐々に自分を取り戻していく。
旅の途中で、時々父親の携帯電話に気づかぬふりをしながらも、もしや父には母以外の女性がいたのではと心痛める。
洋介は息子に対して誠実でありたいと、事故当時女性といたことを包み隠さず打ち明ける。そして、許しを求めていた。
 
 母親への思慕を抱き義足のハンディを持っている隆が、旅を通して成長していく姿がせつなくてほろりとさせられる。
宮古島で、新垣のおじいから「大人というものは辛いもんなんだよ。お父さんを許してやってほしいさ。そうしたらお父さんも前向きに生きていけるように思うよ」と言われる。
 まだ中学生の年齢では、親というのは男と女には見ることができないだろう。父と一緒に旅をする中で、父親がどんなに自分を愛しているかを感じてきた隆は頭の中では父を許し認めている。その反面、母に対してそれは裏切りでありどうしても母を偲ぶと許せない気持ちがせめぎあっている。
 宮古島の美しい海を目の前にして、隆はあるものを見た瞬間に澄んだ気持ちになる。やさしくなる。

 人は自然の前には素直になれるな。物語の最後になるにつれて宮古の青い海の色が目に浮かんだ。風も感じた。そんな瞬間を味わった。
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