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[本・(小説)]荻原 浩 の記事一覧
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四度目の氷河期 
2006.12.12.Tue / 23:13 
四度目の氷河期 荻原浩/著
四度目の氷河期
 小さな町で母親と暮らすワタル少年の成長記。
父親のいない混血児ということで、町の人や学校に馴染めなかったワタルは、自分の父親は「クロマニヨン人」と思いこみそのことが誇らしくもある。
クロマニヨン人というのが、何だか荻原サンらしいというか…。

 研究室に勤務する母親は、父親に関することをめったに話すことがなかった。それでもワタルを一生懸命育てている姿がとても心に残った。
ワタルが母親を思う気持ちも…。
幼稚園・小学校時代、何度も学校に呼び出されワタルの行動を注意されるが、母はあたたかくゆっくりと話を聞いてあげる。
「検証なくして真実なし」のポリシーがほほえましい。。
中学校・高校の思春期を恩師、悪友、サチとの必然の出会い、そして母との最期の別れはワタルを大きく成長させてゆく。

 「自分探し」がテーマの物語。荻原サンが伝えたかったことはラストにどーんと語られていて、ワタルが得た「今ここにいる奇跡」というものをしみじみ感じた。
それにしても…アイスマン、、見てみたい!
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押入れのちよ 
2006.06.24.Sat / 22:04 
押入れのちよ 荻原浩/著
押入れのちよ
表紙の写真が怖い。。そう思いつつ読み始めた。
9作の短編集でその中で面白かったのは表題作の「押入れのちよ」。
読み進むにつれ、だんだん可笑しくもあり、ちよが可愛くてどうにか成仏させたいなぁ…などと思ったりした。
 会社を辞めた恵太は、不動産屋から格安の部屋を紹介された。いざ住んでみるとそこには明治生まれの14歳の女の子、ちよが住んでいた。
幽霊のちよと同居するようになり、恵太はちよの身の上を知ることになる。親戚に財産をとられ、異国に身売りされたちよはからゆきさんだった。
 「げぼげぽげ」とカルピスにむせるちよ。ヒーフジャーキーが好物なちよ。
 恵太とちよのやりとりがユニークでこんなお話は好きだな。。
「はいなるあんさー」と意味がわからずつぶやいているちよがかわいい!
 
2006.06.19.Mon / 23:03 
噂 荻原浩/著
噂
 一昨年だったろうか…年末、地元の銀行が倒産するというデマが流れ大騒ぎになったことがあった。夕方、ATMで入金しようと思っていつもの銀行に行ったら、なんと長蛇の列。待つこと一時間、6時になっても入れず結局入金できなかった。並んでいる間周りの人たちの話が聞こえた。  
  「倒産するらしいよ」 ヒソヒソ…
  「やっぱりね…前から噂はあったよね」 ヒソヒソ
えーーー!!知らなかったよ私。何でも午前中はどこの支店でも解約の人でいっぱいだったらしい。夜のニュースで、そんな事実は全くないと銀行側が会見していた。
ほんのちょっとした不確かな話があっという間にメールで広まったことだった。こわいなぁ…。
それにしてもクチコミってすごいと思った出来事だった。もちろん、私の銀行口座には解約しておかねばならないお金なんてないからあまり関係なかったことだけど。

 香水の販売戦略に女子高生のクチコミを利用する。殺人鬼レインマンに襲われると足首を切断される。「ミリエル」の香水をつけていたら狙われない…。やがて噂どおりの連続殺人事件が起こってしまう。
 犯人を追う小暮刑事と名島警部補のコンビに好感が持てて、犯人に迫っていくまで一気に読ませてくれる。
小暮と娘の菜摘のほのぼのとした父子関係…と。。。
まさか~と思ったラスト!

 今日、出勤したらW杯サッカーの話題で持ちきり。
相変わらずテレビ見ないのでさっぱり。
「背水の陣」だって。この間のWCベースボールの例もあるから最後まであきらめないで。がんばれ~ニッポン。
 
僕たちの戦争 
2006.06.05.Mon / 13:58 
僕たちの戦争 荻原浩/著
僕たちの戦争
 2001年アメリカの同時多発テロが起こった年、尾島健太はバイトをクビになり気分転換にサーフィンに出かけ大波に呑まれてしまう。気づいた時彼が見たものは1944年戦時中の日本。
同じころ、1944年、飛行術練習生の石庭吾一は操縦を誤り墜落し気がついた場所は2001年の日本。入れ替わるように過去と未来にタイムスリップした二人が、それぞれの時代で順応していこうとする様子にクスッと笑いまた、ほろりとなった。
 軍国主義の教育を受けてた吾一にとって、未来の日本は眩いばかり。今どきの若者のファッション、無秩序なふるまいに嘆く。
 

五十年後の日本は、多すぎる物質と欲と音と光と色の世界だった。 謙虚も羞恥も謙譲も規範も安息もない。 これが、自分たちが命を捨てて守ろうとしている国の五十年後の姿なのか


 命を捨ててまで守ろうとした国は、物欲に溺れ心がない。吾一の思いが胸に迫り悲しかった。
 平成の若者、健太は戦時中の軍隊の中でひたすら厳しい訓練を経験していた。上官の理不尽なしごきに耐え、自分よりと同年代の若者たちが律儀に命令に従い自ら国のために命を捧げる思想を理解できない。
でも、健太は悟る。好んで死ぬやつなんかいない。皆、死にたくないと思ってる。
 

正しい戦争なんて、どこにもない。戦死に尊いも賤しいもない。



健太のセリフがこの作品のテーマではないだろうか。
 戦争がテーマになると重くなりがちだけど、健太の両親や恋人のミナミちゃんのキャラクターが微笑ましくてストーリーを追うのが面白かった。
これまで読んだ荻原さんの作品の中でイチオシ!

 
あの日にドライブ 
2006.02.17.Fri / 22:26 
あの日にドライブ 荻原浩/著
あの日にドライブ
ここのところ忙しかったせいもあって、この本を読み始めたのは早かったのになぜか遅々と進まず、やっと読み終えた。
荻原さんの作品は「神様からひと言」が結構面白かったので、期待して読んだけど……う~ん、ストーリーが緩慢な感じでもう少し展開があるのかなと思っていましたが。
都銀のエリート行員だった主人公牧村は、ささいなことで銀行を辞めてしまい、タクシードライバーとなる。
銀行員って、こんになにも上司にへつらわなければ出世できないのかな。何も銀行だけでなくサラリーマン社会って似たようなものなのだろうか。
かつて勤務していた銀行の前を走らせるのが嫌で顔を隠すけど、これってエリート特有のプライドなんだろうな。
いつかあの日、こうしたらどうなっていただろうとか、昔の恋人と結婚していたらうまくやっていけたのかも・・と夢想しながら物語は進んでいく。あの日に戻れたらなぁとか、人生の分かれ道はどこで間違ったのかなど、牧村はハンドルを握りながら考える。
でも、分かれ道なんて自分自身で選択してきたもの。曲がりくねっているから面白い。人生はそんなもの。

タクシードライバーもすてたもんじゃない。そんな牧村のつぶやきが聞こえてきそうなエンディングだった。

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