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[本・(小説)]中原みすず の記事一覧 | |
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初恋 |
2006.02.26.Sun / 23:21 | |
フィギュアの静香ちゃん、きれいだった!オリンピックで金を獲るって大変な事なんだなぁ。 実況で「トリノの女神は荒川静香にキスをしました」ととっさに言えるNHKアナウンサーもさすが! 初恋 中原みすず/著 ![]() 「初恋のキスの味」…なんてお菓子だかアイスのCMでこんなフレーズがあったような。。カルピス? この作品は、今や時効となってもなお、犯人について様々な憶測が語られている、1968年東京府中の三億円強奪事件の犯人の手記だというもの。1968年なんて私は生れてやっと物心ついた頃か… ![]() もちろん当時の事件の記憶はない。やたらとあの犯人のモンタージュ写真が印象に残っている。犯人は警察官の息子だったから捕まえられなかったとか。 犯人…というより共犯の一人、警察官に扮したのが中原みすず、18歳の女子高生。著者と同名なのである。手記とあるけど日本の犯罪史にも残る大事件に関してはそれほど重きをおいてないと思った。 少女の恵まれない生い立ちや、兄、そして憎んでいたはずの母に対する思慕。強奪に誘われた岸への想いが、過ぎ去ったひとつの時代(60年代)を愛しむように描かれている。 かつて日本の大学生は、体制に反し理想をかかげヘルメットを被り拳をあげた。中学生の時、樺美智子さんの手記や高野悦子さんの「二十歳の原点」を読んだ。ずいぶん背伸びしていたワタシ。。大学生ってすごいなぁ、大人だなぁ、なんて思っていた。 「学生運動」今では60年代の象徴のように風化されつつある。 この本を読み終えて、そんな時代の香りを感じ、みすずと岸の実ることのなかった切ない恋に胸をしめつけられた。 中原みすずは果たして三億円事件の犯人なのか?犯人の手記にしては文章も“きれい”で事実を綴っている印象は薄いように思う。けど、それがかえって事実を隠すのに都合がいいのだろうか。 スポンサーサイト
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